A M S:Atlas Medical Service
患者様の治療の旅において
「地図のような役割を果たしたい」
当院の開設目標である「医療を文化にする」という
思いをクリニックの名前にも入れさせて頂きました.
Atlas とは「世界地図」の意味と
岸宗佑が考案した CVポート手術の
「手術方法」を表す言葉です
患者様に治療の旅を
安全に歩んで頂きたい
医療を一緒に考え,よりよい道を
選択して旅を歩んで頂きたい
その気持ちを
「 A M S 」に込めております
AMS(エイエムエス)きしクリニック札幌です.
みなさまは,当院をどのようにお呼びされますか?
きしクリニック! きしクリ!
お好きなお名前でお呼びくださいね.
当院の特徴の一つであるCVポート手術において,様々な CVポートの手術方法を考案して実践しております.その中でも,岸宗佑が考案した生理食塩水による液性剥離法によるCVポート手術=ATLAS 法 は,電気メスも不要であり,短時間で少ない力で処置が可能となり,内科医でも安心して手術を行うことができる新しい手術方法です.医学会(JSPEN)へ学会発表したところ,1年間の審査の後,最優秀賞を受賞させて頂きました.海外の国際学会(米国静脈経腸栄養学会 ASPEN)でも発表させて頂き,教科書も執筆させて頂きました.
CVポートという医療器具は,抗がん剤や栄養点滴を行うために使用されてきました.これまで,CVポートが必要となる患者様を診療する医師は多くが内科医ですが,手術は皮膚の下に埋め込む手術のため外科医の先生方に手術をお願いする器具として認知されているものです.
内科医が希望する器具を,外科医が手術する,ということが多いため,需要と供給が1つの診療科の医師で解決できないことから,患者様への治療スケジュールにも影響することがあります.
私が医師の1年目の時に,尊敬する消化器内科の指導医の先生が少しでも早い抗がん剤治療の開始のため,外科医の先生方に頭を下げて1日でも早く CVポート手術を実施してほしいと懇願していた姿に胸を打たれました.患者様のため,そして尊敬する上司の消化器内科の先生のためにも,私が CVポート手術をできるようになりたいと思ったことが,内科医でありながらCVポート手術を極めたいと考えるようになった,キッカケでした.
日々,忙しい外科医の先生方は,開腹手術や腹腔鏡手術などで忙しく,そのような外科手術の合間をぬって細かな手先のテクニックが必要な CVポート手術を行うことは,タイトな診療スケジュールの中,時間的にも,精神的にも,外科医には大きな負担になっていることを実感しておりました.
医師は,がん患者様への治療を考える時に,がんのステージ,外科手術,抗がん剤の内容や放射線治療など,専門的治療に集中して診療を組み立てていきます.しかし,患者様は,毎週,手足の血管から抗がん剤を入れられる痛みに耐えていること,吐き気などの症状に困っていることなど,患者様の日々の生活における苦しみや負担に対するケアの心が薄れてしまうこともあります.
ヒトが患者様になられても,抗がん剤を点滴されるために生きているヒトはおりません.
ヒトが患者様になっても,できるだけこれまでの生活を変えずに,文化的な生活を営めるように,治療目的の達成だけでなく患者様の生活や希望に応えられるようになりたい.医師が技術を高めて患者様の希望に応えるために努力し続けることが使命だと思い,今日に至っております.
患者様の希望に技術で応えられる医師でありたい
医師の1年目から,たくさんの尊敬する医師の背中を見させて頂き,自然と私の医師人生の目標は定まって参りました.がん医療を専門とする医師として,胃がんや大腸がん,膵がんなどの消化器癌から乳がん診療,病理診断・細胞診,そして病理解剖まで,幅広い診療領域で修練し,このような医師となりました.
私ができることは限られておりますが,一方的に治療方針を押し付けるのではなく,患者様と共に考え,一緒に治療の旅を歩むような医師でありたい.がん医療において,私が気持ちを込めて埋設するCVポートは患者様の体内で24時間,常に治療をサポートするバディ(Buddy)になります.
私が全ての患者様に添い寝して付き添うことはできませんが,気持ちを込めて手術させて頂いた CVポートは文字通り,治療の旅を同行する相棒となります.
抗がん剤や栄養の点滴を手足の血管から投与すると血管の痛みが生じます.痛みを原因に治療を諦める患者様も経験されます.CVポートなど様々な治療選択肢があることを全ての患者様にお伝えしたい.
ヒトが,自分にあった衣服を選ぶように,食べたいお食事を選ぶように,好きな車や休まる住居・空間を希望するように,時には温泉に入るように「衣食住」と言われる文化的なものと同じように「医療を比較して選択して頂きたい.」
「医療を文化にする」ことが当院の設立理念であり,岸宗佑の医師人生の目標は,医療を比較検討して選択することができる患者様の文化を築くことです.
この医療哲学は,高い医療レベルを誇る現代の日本にとって,さらなる医療技術の成長と,患者様・国民の財産となりうる社会倫理を再構成でき,世界に胸を張れる国の礎となる力を,もう一度,医療から創造していくことができると考えております.
子どもたちに明るい夢を見て欲しい.日本に生まれてよかったと言って欲しい.医療を少しでも良くしたい.そのためには,医師の努力だけでは実現できず,患者様が医療に対して比較検討できるような文化を生み出すこと,患者様の医療に対する意識を改善していくこと,患者様の御協力も必要と思っております.
「医療」を医師だけが知っている限定された情報のままにするのではなく,患者様にわかりやすくお伝えして,一緒に考え,医療内容を比較して頂き,最良と考えるものを患者様が選ぶことができる世の中になってほしい.それが私の夢です.
患者様の治療の旅において,道は右にも左にも,たくさんの道があります.治療の旅において,今,どこを歩いているのか,今後,山があるのか,目標地点まであとどれくらいなのか,もう少しの頑張りで綺麗な朝日が見えるのか.
地図なく歩む旅と,地図を持つ旅.
世界地図(Atlas)を帯同することで,道中の不安が軽減すれば幸いです.GOAL まで色々な道を選択できること,旅の途中でも歩んできた行程を振り返り,さらに次に進む道を患者様が理解して選択できることは旅の充実につながります.
医療の旅は,人生の旅かもしれません.
まるで世界地図のように,旅の歩みを一緒に考えられるような姿が,私の理想とする医師像です.
あなたの治療の旅の地図になりたい
医療を文化にする
それがAMSきしクリニック札幌です
【 ATLAS 手術】
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ASPEN 米国静脈経腸栄養学会 発表報告記へリンク
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若手医師や看護師,言語聴覚士などの
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CVポートについてわかりやすく解説
CVポート手術を受けられる患者様が
事前にお読みになって手術工程を
理解されてから受診される方も増えております
事前の理解があって手術を受けられると
手術中の不安が軽減されるとの
御感想も頂いております
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