VAD センター・リーフレット

 当院の岸宗佑は,沖縄のおもと会 大浜第一病院様に御縁があり,大浜第一病院様の CVポートセンターのスーパーバイザーもつとめております.大浜第一病院様では,外科医の経験もある消化器内科医師の伊志嶺真達先生がCVポートセンターのセンター長として運営されており,沖縄県内,時には海外からもCVポート処置を紹介されております.

 サンパーク胃腸内科クリニックの山城惟欣先生とは,岸宗佑が香川大学時代に大学の関連病院で勤務している時に出会い,それからは,北海道と沖縄と 2,200km 離れた間となっても,まるで義兄弟のように消化器医療や今後の日本の医療について語り合い,現在でも御指導を頂いております.

 沖縄のおもと会 大浜第一病院様の大城康一院長先生は,昔,沖縄にまだ医学部がなかった時代に北海道へ国内留学され,旭川医科大学を御卒業された後は,沖縄に戻り循環器医療に御尽力されている先生です.那覇だけでなく,全国的にも有名な急性期病院にて多くの医師を束ねられ,那覇医師会でも積極的に活動されている先生です.その御縁があり,岸宗佑も那覇医師会にて講演させて頂く機会を頂き,現在に至っております.

 岸宗佑が,北海道室蘭での研修医時代からの師匠である日鋼記念病院横山和典先生,前職のイムス札幌消化器中央総合病院の丹野誠志院長先生も,みな旭川医科大学を御卒業の先生でした.当クリニックと沖縄・北海道の御縁を感じている次第です.

 沖縄のおもと会 大浜第一病院様の本部長 石井隆平様,事務長の平良也寸志様の御尽力により,大浜第一病院様の CVポートセンターでセンターのリーフレット作成を発案され,岸宗佑も参画し,わかりやすいリーフレットを作成致しました.現在では,琉球大学や那覇市立病院など,がん拠点病院からも CVポートセンターへご紹介される形が増えており,地域連携の一つの形となっております.

 今回,札幌での AMS きしクリニック札幌の VAD センター は,沖縄と北海道と遠方ではございますが,連携クリニックとして頂くことができ,姉妹センターとして,今後も稼働して参ります.リーフレットも参考にさせて頂き,患者様にわかりやすく点滴について記載しておりますので,ぜひ,当クリニックに来院されましたら,お手にとってお読みください.

 北海道は大地が広く,沖縄も離島を含めると広大な医療圏で診療を行う必要があります.一見すると南国の沖縄と雪国の北海道は全く異なるように見られますが,医療環境としては非常によく似た部分もございます.お互いの抱える地域の問題点を見つめ直し,医療人の交流により様々なアイディアも生まれ,よい化学反応が起こっております.

 沖縄も北海道も場所は違えど悩みは同じで,日本が抱える医療の母集団として,がん医療と高齢者医療の患者様が激増しております.いずれも,長期点滴を使用する必要がある患者様であり,適切に CVポート埋設を行うことが求められております.しかし,医療現場としては,患者様の需要と医師側の対応・供給とがミスマッチとなっている現状がございます.

 血管の痛みに耐えて化学療法を行っている方がいらっしゃいましたら,ぜひ,当センターへお越しください.適切な CVポート埋設にて血管痛に耐える生活から改善されるように尽力致します.

 今後の日本の医療としても,地域で連携してがん医療や高齢者医療を行う必要があり,AMS きしクリニック札幌の VAD センターとしても,しっかりと地域の医療機関様と連携し,様々な場所でよい医療が受けられるように,患者様の生活・人生を第一にした処置に努めて参ります.