<男性更年期障害外来:LOH 外来について>
院長の岸宗佑(男性医師)により,男性更年期障害(LOH:Late Onset Hypogonadism:ロー症候群:加齢男性性腺機能低下症候群)についての外来を行っております.

男性更年期障害と同様な症状を呈する内科疾患は多数あり,精密検査を行い,内科疾患の除外をしたのち,男性更年期障害と診断した場合には漢方薬やテストステロン注射などの治療介入を行うため外来です.

幅広く診療を行う総合診療外来・消化器内科外来も行う当院では,泌尿器疾患に限定した検査だけでなく総合的な観点から男性更年期障害への診療を行っております.

なお,ED(男性の勃起障害)の専門外来ではございません.もしも,男性機能でお悩みの患者様は,まず,当院の男性更年期障害外来(LOH 外来)にて身体的症状の原因となる内科疾患を精査致します.

その後,男性機能だけを目的とした自由診療での処方(保険外の自費診療)をご希望でしたら,専門とされている自由診療の泌尿器科クリニックへご紹介することも可能ですので,ご安心して受診されてください.

当院は,保険診療にて全身精査から原因となる疾患の診断および治療を行うクリニックです.


<男性ホルモン(テストステロン)の年齢推移>
男性の性腺機能低下症ガイドライン2022に提示されております,成人男性の遊離型テストステロンの年齢推移をお示し致します.


男性ホルモンの中でも,遊離型テストステロンは年齢と共に減少傾向となります.20代のホルモン量から70代まで低下の一途となり,約半分程度の男性ホルモン量となることが報告されています.遊離型テストステロンが 8.5-11.8 pg/ml がボーダーラインとされ,漢方薬などの処方にて治療介入が必要となることがあります.
注意すべきは,テストステロンには,テストステロンと遊離テストステロンの2つがあります.


<男性更年期障害の代表的な主症状>
女性では閉経によるホルモンバランスの変化により,女性更年期障害が発症することは有名ですが,男性でもテストステロンという男性ホルモンやその他のホルモンバランスの変動により症状を呈します.
ほてり・頭痛・集中力低下・不眠・動悸などの症状が代表的な主症状です.


<検査の流れ>
鑑別疾患として,除外しなければならない疾患が多数あり,男性更年期障害の診断を確定するにはホルモン等の検査に時間がかかります.同月に多数のホルモン検査を行うことは保険診療では認められていないため,何度か受診して頂き,経過を見ながら,精査を進めることが重要ですので,受診される前からご理解ください.


<鑑別疾患(除外するべき疾患)>
精査の流れとしては,うつ病・不安神経症・パニック症などの精神疾患や睡眠時無呼吸症候群,糖尿病,甲状腺機能低下症,橋本病,甲状腺機能亢進症,バセドウ病などの同様な症状を呈する疾患の除外が必須です.

さらに,治療のためには,事前に,前立腺がん,男性乳がん,多血症,肝機能障害,うっ血性心不全,重度の高血圧,CPAP治療されていない睡眠時無呼吸症候群などがある場合には,テストステロン補充療法は行うことができません.


<当院の男性更年期障害外来の特徴>
通常の内科クリニックでは,血液検査,エコー検査,レントゲン検査が可能ですが,男性更年期障害の治療前には,男性乳がんを否定する必要があり,マンモグラフィーや乳腺エコーを行う必要があります.睡眠時無呼吸症候群を疑う場合にも専門の検査が必要です.

当院は乳腺外科も標榜するクリニックであり,院内に2024年4月導入の最新のマンモグラフィーや乳腺エコーの機器がございます.院長の岸宗佑は,日本乳癌学会の認定医としても活動しており,マンモグラフィー読影医資格は,AS資格という最高ランクに認定されております.

男性に稀な疾患である男性乳がんの事前検査も他院紹介ではなく,当院で全ての精査を行うことが可能です.

睡眠時無呼吸症候群を疑う場合には,入院で検査を行う場合もございますが,当院では,自宅に検査機器をご郵送して自宅にて睡眠中に検査を行うことが可能な体制を整えております.

このような体制で,男性更年期障害についての外来を行っております.

女性には女性限定の領域で,乳腺・甲状腺・女性更年期障害の診療を受けて頂きたい.

男性は,男性医師による総合的な精査の上,診断が難しい男性更年期障害の検査・治療を受けて頂きたい.

御予約

初回での外来受診は,午後15−17時での御予約をお勧め致します.
もしも,初回外来で,午後受診が厳しい場合には,午前外来でのご予約も可能です.
2回目以降は,午前外来と午後外来にて患者様のご都合に合わせて対応致します.