よりよい点滴治療を
目指して!

CVポート同意書

当日,患者様本人がご署名できる場合には当院でご準備しておりますので事前記載は不要です.
同意書にご自身でサインできない方や当日ご家族様が来院できない場合には,事前にCVポート同意書をダウンロードしてご記載して準備して頂くことが可能です.
その場合には,事前に主治医の先生や当院からお電話などで IC(インフォームドコンセント)として手術のリスクなどの説明を致します.その後,同意される場合には本書類にご署名を頂けますと幸いです.
同意書には,埋設術の同意書と,CVポート抜去の同意書がございます.

・ 埋設のみであれば,上側の「CVポート同意書」をご記載ください.
・ CVポート抜去を行う目的ですと下側の「CVポート抜去 同意書」をご記載ください.
・ 同日にCVポートを抜去し,新たに埋設する「入れ替え」を行う場合には,両方の同意書にご記載の上,ご持参ください.

 

CVポート予約票

他院の先生方から,患者様へお渡しする予約票を当院でご用意致しました.

手術日が確定致しましたら,以下の予約票を印刷して,お時間や必要事項を記載して患者様へお渡しください.
記載する部分としては,まず,手術予定時間をご記載頂き,その30分前までには当院へ来院して頂けるように,来院時間は30分前のお時間を記載し,予約票を患者様にお渡しください.

以下の書式は,他院の先生方が患者様へお渡しする予約票としてお使いして頂くことが可能です.

当院に来院時には,紹介状と画像検査データ(CTやレントゲンなどの DICOMデータ)をご持参して頂き,お越しください.

抗血栓薬を内服中の方で,休薬が可能な方でしたら,このページの最後に記載している期間表を目安に中止して頂けますと幸いです.通常,翌日からの抗血栓薬の内服再開で構いません.

抗血栓薬の継続が望ましい患者様は,内服継続をする旨を当院へ事前にご連絡ください.
ネット予約の場合には予約時の入力フォームに紹介元の病院様がご記載頂くだけで構いません.
お電話でのご予約の場合には当院へ事前にお電話いただき,内服継続についてスタッフへご連絡してください.

以下の予約票に,抗血栓薬の中止日や再開についての日程も記載する欄がございます.内服中止日や再開日をご記載して頂けますと,患者様・ご家族様にもわかりやすく,それぞれの紹介元の病院様でもズムーズな対応が可能と思い,準備致しました.

がん医療や慢性期医療では,スピーディーな C Vポート留置が望まれますので,当院として北海道の地域連携をさらに強化していけるよう,予約システムや紹介病院様のための患者様への配布物なども準備致しました.

今後とも,何卒,きしクリニック札幌の VAD センターをよろしくお願い申し上げます.

患者さまの人生と生活を
第一としたCVポート手術を
日帰り手術で実現

24時間ネット予約可能な
手術依頼システム

ご予約をご希望の方は,
ホーム画面の「予約」より
お進みください.

担当医師: 岸 宗佑 きし そうすけ

JSPEN  日本臨床栄養代謝学会
学術評議員 北海道支部世話人
PDN (Patient Doctors Network)  理事
日本VADコンソーシアム 評議員

 VADセンターの岸宗佑と申します.これまで消化器内科を専門として,様々な診療科の医療に従事して参りました.

 細分化した現在の医療においても,あらゆる診療科において点滴治療は行われます.基本的な医療行為である,点滴1つから,血管1本から,よりよい医療を受けて頂きたいと思っております.

 血管内留置デバイス(Vascular Access Device : VAD)は,重症患者様,食事が食べられない患者様,がん患者様へ抗がん剤点滴を行う場合などにも使われており,非常に重要な医療機器です.

 VAD 処置・手術を専門に扱うセンターを全国で稼働させて参りましたが,この度,「AMS きしクリニック札幌」として北海道の開拓が始まった街,琴似に,ご縁があり,2024年4月から開業させて頂くこととなりました.

 これまで道内・道外,多くの患者様への治療を行って参りました.患者様からのご依頼,医療機関様からのご紹介にスピーディーに対応致します.

フィルム撮影でなく最新の Flat パネル 2枚導入
レントゲン(静止画)だけでなく,
リアルタイムでの動画の X 線撮影が可能

血管内デバイス留置,カテーテル処置
シャントPTA,透視下内視鏡処置
神経ブロックなどの処置を安全施行可能

車椅子の患者さんにも対応できる設備
嚥下造影・嚥下内視鏡も可能

4つの手術方法から
埋設部位を選ぶ自由を
日帰り手術で実現!

患者様の血管の状態
生活スタイル
希望する部位など
患者様ごとに合わせた
手術方法の選択

手術方法ごとの
【 メリット・デメリット 】

【 ATLAS 手術】:胸の前
Appropriate Tunneling through the subcutaneous Layer with Assistance of Saline injection surgery

メリット :3-5分程度と短時間の処置
      最も一般的な部位
      様々な病院で管理可能

デメリット:頚部や前胸部に手術痕が残る

【 LOVE 手術】:腕の外側
Lateral Outside brachial implantation Via Edematous subcutaneous dorsal tunneling with saline injection surgery

 
メリット :上腕の外側で傷が見えにくい
      首や胸に傷がなく美容的によい
      がん患者だと知られたくない
      プライバシーを重要視する方

デメリット:細い腕の静脈に入れるため
      腕がむくむことがある
      処置が難しく7-10分程度かかる

【 ILIAD 手術 】:おなかの下側
Implantation of VAD from femoral vein Looping over the Inguinal ligament on the AbDominal wall surgery


メリット :首や腕から挿入できない方,
      心臓より上に静脈血栓がある方も可能
      自転車に乗る方も可能

デメリット:ズボンのベルトより
      上側に入れるため腹部の
      違和感を感じる場合あり

【 FELLOW 手術 】:ふともも
FEmoral vein approach  following Long tunneling to Lateral Outside implantation With saline injection surgery


メリット :気管切開など頚部周囲の部位が
      感染リスクの高い患者さんも可能
      胸の前が気になる方や
      針を抜いてしまう方でも可能
      鼠径部から離れた部位で
      感染リスク低減の工夫
      処置のリスクが低い
      暴れてしまう方でも手術可能

デメリット:心臓より足側の静脈は血流が遅く
      詰まらないようにする

患者様にあった埋設部位を
選べる自由を提供したい

患者様の希望に技術で応える
それが,きしクリニックです

CVポートは,抗がん剤目的・栄養目的に
使用する埋め込み型の点滴器具です.

CVポート = 「点滴の箱」

日帰り手術のため入院不要です
流行感染症の院内感染リスク低く
感染対策としてメリットあり

日帰り手術のため入院費なし
治療費が節約できます

ATLAS 法(前胸部)
LOVE法(上腕外側)
ILIAD法(腹部)
FELLOW法(鼠径部から離れた大腿)

以上の4種類の方法からお選び頂けます

歩行可能ながん患者様だけでなく
ストレッチャーや車椅子の患者様でも
日帰り手術が可能

背中をつけて寝ることができない円背の患者様
高齢の患者様・背骨が変形している方
手術台に乗れない患者様で
CVポートを諦めていた方にも
車椅子に座ることができれば
LOVE法にて腕にCVポートを埋設できます

お食事が食べにくく,胃ろうでトラブルなど
静脈栄養が必要な患者様にも
保険適応の処置」です

院内には VAD センターのリーフレットをご用意しております



がん診療を始める前に,
「CVポートが必要」と言われたら
当院での CVポート手術もご検討ください

スムーズな医療連携のため
医療機関様へは医療機関 ID とパスワードを設定

CVポート手術のご紹介は
ネットから空き状況を確認
そのまま,ネット予約が可能です

依頼する病院様が日程を決定でき
お電話不要でスムーズな診療連携を実現
(希望枠がいっぱいでしたらお電話で調整可)

日帰り手術であり,入院は不要です
入院なし=治療費(入院費)の節約と
感染対策の向上

遠方からの患者様にも対応しております
北海道・札幌旅行とCVポート手術を
同時にご希望の方
メディカルツーリズムにも対応致します

抗がん剤は当院では作れませんが
製薬メーカー様が製造されている
抗がん剤は全国で同じ治療が受けられます

CVポート手術は医師の技術が求められます
当院でよろしければ,がん治療のスタートに
患者様の生活スタイルやご希望に沿った
CVポート埋設を行います

医師からの一方的な治療方針でなく
患者様の人生・生活を第一にした医療を
点滴1つ・血管1本から一緒に考えたい

患者様の治療の旅に同行させて頂く
相棒(Buddy)
それが,CVポートです

CVポート手術を専門として行っている
VAD センターを
今後とも,よろしくお願い申し上げます

院長の岸宗佑は,栄養管理についての
情報提供を行っている
学術組織の理事をつとめており
PDN レクチャーの静脈栄養のレクチャーの
以下,3部門を監修しております
画像バナーをクリックで
PDNレクチャー リンクへ移動します

(CVポートについてのレクチャー)

(PICC についてのレクチャー)

(CVC についてのレクチャー)



執筆図書
内科医でもできる生食液性剥離法を
用いた CV ポート埋設術
Atlas Surgery


300 ページフルカラーで構成された
CVポート手術や管理についての専門書です
Amazon Prime 会員様や読み放題契約の方は
無料でのダウンロードも可能となっております

若手医師や看護師,言語聴覚士などの
リハビリスタッフにも頚部解剖の理解や
CVポートについてわかりやすく解説

CVポート手術を受けられる患者様が
事前にお読みになって手術工程を
理解されてから受診される方も増えております

事前の理解があって手術を受けられると
手術中の不安が軽減されるとの
御感想も頂いております

Amazon では電子版を
当院の院内売店では出版された書籍を
お買い求めできます

北海道新聞社様からの取材


北海道新聞社様から
取材依頼を頂きました


2024年9月11日の
北海道新聞の朝刊にて
当院の医療体制や
CVポートなどについて
医療欄に掲載されました


有償の広告記事ではなく
無償での純粋な医療取材で
非常に嬉しかったです


「抗がん剤点滴をされる方」
「栄養点滴をされる方」
「CVポートが必要と言われた方」

当院で対応可能です

岸宗佑が気持ちを込めて
一人一人の希望に合わせて
毎日,対応しています


当院では道内初の最新機器で
月曜日から土曜日まで

日帰りCVポート手術を
毎日行っております

2024年9月11日 北海道新聞

2024年9月11日 北海道新聞 デジタル版

VAD センター リーフレット

 当院では,これまでの岸宗佑の活動から,当院に VADセンター(Vascular Access Device Center:血管内留置デバイスセンター)を開設致しました.

 みなさま,点滴を受けられるときに,点滴の中身が何か気になったことはないでしょうか?

 点滴には様々なものがございます.全ての診療科で使用する「点滴」を起点として,患者様に医療の本質を知って頂き,医療を比較検討して選択できる世の中にしたいと考えています.

 「医療を文化にしたい」という岸宗佑の目標に賛同したスタッフが,当院に集まり,きしクリニック札幌は開院致しました.ぜひ,みなさま,点滴から医療を理解していきましょう.

 点滴については,3つだけ覚えて頂きたい要素があります.
 ・VAD(静脈に入れるデバイス)
 ・点滴の種類
 ・VAD によって使用できる点滴が異なる

 血管を守るために,VADを選びます.手足の静脈とCVポートのような中心静脈(太い静脈)では,静脈に挿入するデバイスが異なります.

 点滴の種類は,pH(酸性・アルカリ性)と濃度で決まります.酸性やアルカリ性の点滴を手足の血管から投与すると血管痛が生じます.濃度の濃い点滴でも同じく痛みが出ます.その理由は血流量です.

 手足の静脈は,1分間に約 10-20cc しか血液が流れていません.一方で,中心静脈という心臓近くの太い静脈は1分間で約 2000ml (牛乳パック2本分!)の血液が流れています.

 細い手足の血管に点滴をすると血管内をゆっくり進みます.一方で,CVポートのように中心静脈まで点滴を入れるとまるで,滝の中のように大量の血液が速いスピードで流れており,そこから濃度の濃い点滴を投与しても,一瞬で拡散し薄まります.その後,全身へ流れていくので手足の血管のように血管痛を生じないように投与することができます.

 このように,点滴のためのデバイス,VAD に何を選ぶかで,使用できる点滴が異なります.抗がん剤や栄養点滴は,なぜ,CVポートなどの中心静脈が必要かというと,濃度が濃いものや酸性・アルカリ性の薬剤は,細い血管を痛めてしまう点滴だからです.

 この数行をお読みになって頂き,誠にありがとうございました.点滴についての知識はこれで十分です!今日から,点滴を選べる患者さんになられましたね.

 より詳細は,当院で作成した VAD センターのリーフレットに記載しておりますので,希望される方は受診した際にお声がけください.(VADセンターのリーフレットの作成経緯については,ホーム画面の「クリニックについて」「VADセンターリーフレット」をお読みください.)

 血管の痛みに耐えて化学療法を行っている方がいらっしゃいましたら,ぜひ,当センターへお越しください.適切な CVポート埋設にて血管痛に耐える生活から解放され,人生・生活を第一とした治療の継続ができるようにご協力させて頂きたいと思います.

 今後の日本の医療としても,地域で連携してがん医療や高齢者医療を行う必要があり,AMS きしクリニック札幌の VAD センターとしても,しっかりと地域の医療機関様と連携し,様々な場所でよい医療が受けられるように,患者様の生活・人生を第一にした処置に努めて参ります.

抗血栓薬中止についての
薬剤対応リスト

 心臓疾患,脳血管疾患等の理由により,抗血栓薬を内服されている患者様は,休薬についてリスクがございますので,処方されている主治医の医師の判断を確認してください.
 抗血栓薬を内服している場合,CVポート手術中の出血リスクや,手術時には止血されていても帰宅後や入院されている病院へお戻りになられた後,出血することがあります.
 全ての患者様が画一的に,中止すべきではございませんが,出血のリスクや出血した時に病院様の状況によっては止血などの対応が難しい場合もあると存じ上げます.内服を中止した場合の血栓リスクと内服したままでの出血や血腫のリスクとを相互に検討され,内服中止の安全性を選択するべきだと判断されましたら,可能な場合には休薬して頂くことも安全な処置に繋がる場合がございます.
 基本的には,CVポート手術では抗血栓薬は中止しないで施行してよいと判断される場合もありますが,完全に確立した指針はございません.よって,当院では,様々な関連ガイドラインを参考に,これまでの1万件以上の VAD 処置を行ってきた経験から,以下の薬剤対応リストを作成しております.
 ガイドライン遵守だけでなく,患者様の状況や既往,ご家族の希望,主治医の先生の判断も,重要な指針ですので当院では患者様にあった治療を行うため,抗血栓薬を中止される場合の参考にして頂けるよう作成致しましたので,日常診療にお役立てして頂けますと幸いです.
 

画像をクリックしても,ダウンロードページへリンクできます.